【ゆる訳】10asia[TENインタビュー]‘메기(なまず)’クギョファン“誤解して疑ってまた信じて…‘顛覆’の面白さ”

クギョファン

[TEN 인터뷰] ‘메기’ 구교환 “오해하고 의심하고 다시 믿고..’전복’의 재미”
10asia=キムジウォン記者 2019.09.24

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映画‘메기’でクギョファンの演じたソンウォンは都市で発生したシンクホールを埋める仕事をする臨時職の青年だ。この時代の青年の悲哀を見せる人物だ。彼の演技は生活密着型だ。自然で個性的な彼氏だ。彼は今回の映画で主演だけでなくプロデューサー、脚本、編集まで担い多芸多才な面貌を誇る。クギョファンは短編映画‘연애다큐’(2015), ‘FLY TO THE SKY’(2015), ‘Girls on top’(2017)などで演技はもちろん監督、台本まで担当した。クギョファンを‘俳優’としてだけ規定することができない理由だ。独立映画界ではスターとして挙げられるがクギョファンは“努力型人間”と謙遜した。興味深く独自の芸術人の道を歩んでいるクギョファンに‘메기’の公開を前に出会った。

10:映画祭ではもう何度か公開されているが劇場で公開する気分は?
クギョファン:ときめく。告白する気分だ。ひとりで持っておこうと映画を作るのではない。観客と出会うことはいつでも期待していることだ。どう観ていただけるか気持ち良く緊張している。


10:イオクソプ監督とは‘연애다큐’‘FLY TO THE SKY’ ‘Girls on top’などすでに何度か作業をした。今回の映画でも序盤から参加をしたのか?
クギョファン:はじまりは国家人権委員会からオファーを受けたことからだ。イオクソプ監督はシナリオを書き演出して、僕は演技をしながらプロデューサーとして監督の台本がスクリーンで具現化されるよう手伝った。イ監督とは長い間作業をしてきたので他の人よりも僕がもっとよく手助けできるといううぬぼれがあった(笑)

10:台本を読んでどんな感じだったか?
クギョファン:イ監督の色がもともと好きだ。‘イオクソプワールド’と呼んでも遜色ないと思う。その世界感が完全に表現されていた。申し分ない長編デビュー作だ。イオクソプ監督にとっても良い機会と作品として残ったらいいと思った。おかしくておもしろいシナリオが出てきたと思った。映画が見慣れないかもしれないが面白くなくはないと感じた。僕は世界で一番おもしろいのが『見慣れなさ』だと思う。好感を持った見慣れなさ。そうじゃないだろうか。메기もそんな映画だったらいい。

10:イオクソプワールド…その世界はどんな色なのか?
クギョファン:難しい。ひとつに規定できない。何かをなぜ好きなのかと聞かれたら理由を言うのが難しくないか。うーん…イ監督映画だけの雰囲気というか。その雰囲気はひとつの単語や文章では収まらない。イ監督の映画には他の映画では感じられないオリジナリティーがあると思う。同じ空間でもイ監督は人とは違って見る。ブルーシートで覆われた再開発現場、そのブルーをイ監督は海として見た。劇中でそこにいる人々はまるでリゾート地で避暑を楽しむような姿でデモをする。そんな表現が興味深いし、その目線がおもしろい。アイデアに情緒まで盛り込むことはとても難しいことだと考える。それをうまくやってのける監督だ。

10:イオクソプ監督と縁を結んだきっかけは?
クギョファン:イ監督の韓国映画アカデミー卒業作品に出演してその作品を一緒編集することになった。好きなものは違うけど嫌いなものは同じ友人。嫌いなものが同じならとても良く合う。今まで作業してこられたのもお互いに気を使わず気楽に話せる親しい間柄だからだ。

10:劇中の人物同士で誤解により疑ったり誤解が解けたりする。誤解であると否定していた事実が真実として明らかにもなる。その過程で監督が観客に、劇中の人物について疑うか否かを試されている気分にもなった。
クギョファン:僕もそんな観客の気持ちで映画撮影に臨んだ。疑いを持つくだりで(真実なのか嘘なのか)問いかけてみるおもしろみがあった。ユニョンに影響を及ぼす人物であるソンウォンというキャラクターの蓋然性は何なのか考えてみた。不均一性(アンバランス?不均衡?)だった。ソンウォンは登場するたびに違う顔を見せる。エンディングでは完全にはじめて見る顔が現れる。実際に僕達もずっと同じ顔をしているわけではない。人間はいろいろな顔を持っている。だからこの話は顛覆する(ひっくり返る)面白さがある。

10:ソンウォンというキャラクターをどのように掴んでいったのか?
クギョファン:僕にとってソンウォンは最後まで質問だらけの人物だ。エンディングに行くと明確になる部分もあるが演技をする過程ではもどかしさがあった。誇張して装うよりも忠実で直感的な演技がいいと感じた。偽りなく僕が感じたままで演技した。

10:それなら人物の前史についてはあまり考えずに演技をする方か?
クギョファン:演技のためにある程度背景について推測することは必要だが、それよりも現在のソンウォン状況がもっと重要だ。過去の時点ごと人は違う状態で存在するから、今この瞬間の姿がより重要だ。ソンウォンとユニョンは恋人でソンウォンは就職できないでいる状況だ。何度職場生活をしたのかよりソンウォンが職に就きたがっている現在が重要だ。

10:臨時的に仕事をしながら求職活動をしているソンウォンに共感したか?
クギョファン:もちろんだ。僕も俳優として求職活動をずっとしている。誰かに選択をされなければいけないのは一般的な職業の共通点だと思う。

10:映画でソンウォンは同僚を泥棒だと疑うようになる。映画のように周辺の誰かを誤解して疑ったことはあるか?
クギョファン:誰でもそういう経験があるのではないか。だからできれば疑わないようにする。疑わないほうが気が楽だ。

10:それでも疑うようになるのが人間だ。そんな時はどうしたらいいか?
クギョファン:僕がこの映画に参加したからと言って結論を明確に下すのは難しい。観客たちとその問いかけを交わそうとこの話をするのであってその過程がおもしろい。だけど言ってみれば劇中のイギョンジン副院長(ムンソリ)の言葉のように、誤解が生まれる前にあらかじめ聞いてみるのが正しそうだ。その人との関係が重要だと考えるなら誤解が積み重なって感情が爆発する前に解決するのが良い。ただそれが難しいからみんなしんどいんだと思うけど。今考えてみるとそんなことを悩んで考えてみろという意味からこの映画がつくられたのだろうかとも思う。

10:ともに演技したイジュヨンはどんな俳優か?
クギョファン:柔軟でフレーム内で力を感じられる。イオクソプ監督は現場性を重要視する。現場の変化に対してうまく対応して適応する俳優だ。

10:監督としても活動しているが、監督である時と俳優である時のあなたの違いは?
クギョファン:監督の時は選択しなければいけないことがより多い。俳優の時は完全にひとつ、演技にだけ集中できる。しかしどちらかをより好きだと挙げるのは難しい。俳優として、監督として映画に参加する時それぞれ異なった魅力がある。今は演技するのがよりおもしろいので、当分演技をたくさんするつもりだ。

10:映画を作る時どんなものにインスピレーションを受けるか?
クギョファン:些細なことだが心が動いて、僕に好奇心を与えてくれるものだ。映画を作るために物語を作るのではない。だから僕がまだ映画を作れていないみたいだ(笑)

10:それなら周りの話を盛り込むのが好きか?
クギョファン:そういう素材としてとてもリアルな映画を作るかもしれないし、ジャンルをSFに変えるかもしれない。時にはインスタグラムの写真一枚から出発するときもある。あ、僕は‘感情’に関心がある。演出作である短編‘FLY TO THE SKY’は鷺梁津駅前の歩道橋が消えたことからインスピレーションを受けた。3年ほどその近くで暮らしながらよく行き来していたので僕にとってその歩道橋は意味がある場所だ。物だけど無くなったと聞いたときまるで人がどこかへ去るような感じがした。映画で主人公達は歩道橋が消えたことを名残惜しむがその二人のうち一人の職が何かを壊す仕事だったらどうかという考えが‘FLY TO THE SKY’の出発点だった。大げさではないけど、そんな話を盛り込むのが良い。

10:最近関心を持っている感情はあるか?
クギョファン:幸せだ。

10:それと関連した作品を構想したものはあるか?
クギョファン:いや、ない。最近は演技がより面白い(笑)


10:幸せを感じるときは?
クギョファン:ものすごく眠いときにすーっと眠りにつくのが幸せだ。幸せは3秒間くらい感じられるものだと思う。家に帰ったときしっぽを振りながらうれしがってくれる犬を見て喜ぶことも3秒くらいのものだろう(笑)幸せというのはそのように原初的な感情だと思う。

10:独立映画界のスターとして挙げられるほど多くの独立映画に出演したが商業映画はわざと出演しなかったのか?
クギョファン:違う。単にやりたい役が独立映画に多かった。今は‘부산행(新感染)’を作ったヨンサンホ監督の‘半島’撮影に参加している。

10:映画を作るということはあなたにとってどのような意味か?
クギョファン:僕がおもしろいと思うことを、ひとも面白く感じてくれるよう願ってすることだ。


クギョファンにハマってる者として메기を見ました。

すごく好きだった!なので2年も前のインタビューですが雑クオリティ訳をした次第です。
イオクソプ監督の作品って2×9チャンネルにアップされてる短編ものしか見てないのですが(そりゃそう)、コメディっぽく始まるけど要所要所でグサッと刺してくるのも、ゆるい調子でザ韓国的な様々な問題を考えさせるストーリーも、どこで止めてもかわいい美術というか色彩センスも好き~でした。

といっても今日本から見れるのはcinefoxだけで、韓国語字幕もないのでセリフの理解度7…8割くらいかなって感じなんですがね。勉強します…。

クギョファン演じるソンウォンについては、クギョさん本人も言うとおり出てくる度に見せる表情が違って序盤で受ける印象からどんどん変わって最後の表情でゾワッとして突き落とされる。序盤はソンウォンの表情に寄ってないのもいいですよね。

クギョファンフィーバーきっかけで(?)、独立映画女性監督回にイオクソプ監督とイジュヨンが出演したときの방구석1열を、長めの尺で公式が最近上げてくれた~~JTBCシゴデキ!!
細切れでしか見れなくてタシボギできるところを探してたのでありがたい~これで本編全部ではないとは思うけど…

映画の中の音楽もいいな~と思ってたけどイオクソプ監督が自分で無料で使える曲を探してきたというのはびっくりでした。あとうなぎを飼ってる方とのお話のあとに「水槽が似合う魚なんてほんとはどこにもいないのに」と考える思考がすごくイ監督っぽくて…すべての生命に優しい…クギョファンペンになる人がだいたい2×9セット推しになるのを当初「ふーん?」と思ってたんですがいろいろ見ていくうちにイオクソプ監督自身の繊細な感性が感じられてすっかり好き…となりました。
ソンウォンに弁解の余地を与えない終わり方の意味も納得感がありました。

公開当時のGVをまるっと上げてくれてるのもあるので、ちょこちょこ見ていけたらいいなーと思ってます。あとインディースペースはGVの書き起こしまで残してたりするんですね。至れり尽くせり…。
でもほんとはこういう何かにドツボったタイミングでさくっと韓国行ける状況に戻ってくれよ、頼むよ。劇場でメギ見たいし、10月もクギョファン展をやるみたいだし観たかったわ…普通にチケット全然取れないっぽいけど。

cinefox視聴は字幕ないですが、でも難しい単語が飛び交うような話ではないので学習者ならちゃんと楽しめます。なんなら韓国語1ミリもわからなくても、イジュヨンのかわいいさで見れます。あと演技してるドンミルスも見れる。なにかの拍子にうっかりココにたどり着いてしまってメギ未視聴の方がいたら見てほしい~~~。
なんと1,200ウォンで7日間レンタル視聴できるよ!海外カード決済可!ありがたしcinefox。
http://cinefox.com/member/mypage/wishlist#ML/vod/view?isb=Y&product_seq=110857
でもワッチャがそのうち字幕つけて日本で見れるようにしてくれそう。なにせ最強テセ俳優クギョファン様なので。よろしく頼みます。

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